こんにちは。
視覚ラボの松原です。

最近、子供の遠視の相談が増えてきています。

子供の遠視は気づきにくく、そのままほおっておくと、
視力がでなくなったりする（弱視になる）場合があります。

弱視は、遠視のメガネをかけることで視力は育ちますが、
ただ、『見る能力』は別の話しになります。

見る能力は、”子供の脳の発育”にも大きくかかわっています。

今日は、この見る能力の大切さの一例をご紹介します。

発達障害の疑いがある子供

小学生の子供がご来店。

この子は、発達障害ではないのか？
と、周りではそう思われているようで、

保護者さんも、納得できるところがあるという。

・落ち着きがない
・集中が続かない
・読み書きが苦手

何度言っても同じことでミスをするから、
ついつい怒ってしまって、
学校や塾でも、先生によく怒られているといいます。

この子は、小さい頃から遠視性の弱視なので、
もしかすると眼に問題があるのでは？
と、眼科さんに相談したら…

「視力は出てきているので問題はない」
と診断されたとのこと。

結論は、

この子は、確かに視力は良く見えているのですが、
見る能力に問題がありました。

両眼の眼を上手く使えていなく、
立体感がありませんでした。

小さい頃から強い遠視で、
眼の筋肉の過剰な緊張のせいで、
眼が内側に寄っている状態…

いわゆる、
『内斜視』といわれる症状でした。

これでは見ることがつらく、
とても読み書きに集中することができません。

落ち着いていられないのも理解できます。

実際に、
この子が見ている世界
この子の眼に写っている世界を
保護者さんに擬似体験していただきました。

この子の辛い気持ちを
体感し、理解してもらうことで…

“保護者さんの目が潤んでいました。”

保護者さんは、視力が良いので、
きっと子供も同じ見え方をしているんだろうと、

そう思い込んでいたようです。

この子は、その後プロテクションメガネをかけることで、
両眼を上手く使えるようになり、

少しずつですが、立体感がわかるようなってきました。

メガネをかけて見る能力が育ってくると、
今までできなかったことができるようになってくると思います。

よかったです！

視力ではなく、
見る能力の大切さを改めて実感した一例でした。

「視力」と「見る能力」はイコールでない

いいね！の数では、影響力は測れない

テストの点数では、能力は測れない

生きた年数では、生きた質は測れない

つまり、
見えないところに本質が隠れていて

見えている現象や数字を追いかけると、
本質が見えなくなってしまいます。

眼も同じで、
視力表だけでは、見る能力を測ることはできません。

視力表の数値にこだわると
それに一喜一憂してしまい
大事な判断を見誤ることになってしまいます。

視力が良くても、
読み書きや板書が苦手な人がいます。

視力が良くても、
球技やスポーツが苦手な人がいます。

視力が良くても、
運転が苦手な人がいます。

反対に、

視力が悪くても、
読み書きや板書が得意な人がいます。

視力が悪くても、
球技やスポーツが得意な人がいます。

視力が悪くても、
運転が得意な人がいます。

この違いは…
視力の良し悪しではなく、
『見る能力に差がある』からです。

つまり、
「視力が良い」と「見る能力が高い」
は、イコールではないと言うことです。

脳の発育には見る能力が不可欠

見る能力とは、
眼からの情報を楽に早く正確に”脳”に届け、
それを身体がどう反応するか…

この眼と心と体の、
一体の流れ(一体感)のことをいいます。

つまり、眼と心と体は繋がっていて、
これらが調和することではじめて
見る能力を発揮することができます。

眼心体という全体に
見ることの本質が隠されています。

視力は、部分であって、
全体ではありません。

繰り返しますが…

視力検査だけでは、
見る能力を測ることはできません。

見る能力の誤診で、
大変な思いをされている人たちがいます。

また、発達に遅れがある人も
“脳の発育には見る能力は不可欠”です。

視覚ラボでは、
一般的な視力検査ではなく、

心と体を含めた、
『”眼-心-体-統合法”の両眼視検査』で、
あたなの見る能力を調べることができます。

本来あなたに備わっている
見る能力を引き出しませんか？

検査は予約優先です。
気軽にお問い合わせ下さい♪

電話：0739-72-2335
住所：和歌山県日高郡みなべ町北道195-7

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