子供の「視力低下」は、年々増え続けています。
子供の教育に力を入れている中国では 、
8割の子供が近視だと言われています。
それだけ、近くを見続ける行為は、
眼にダメージを与えているということです。
1日のうち、半分以上は、目を酷使し続ける環境…
教育に力を入れることも大切ですが、
子供たちの眼のケアも一緒に考えていかなければいけません。
こちらでは、子供の視力低下についてやその予防対策、
また、近視の原理についてなど、まとめた記事を紹介しています。
視力低下はストレスの逃げ場
近年、デジタル機器の普及により、
手軽にゲームや動画を楽しめるようになりました。
また、教育機関には、パソコンやタブレットといった、
デジタル機器が導入されはじめています。
文明の利器によって、コミュニケーションの形は変わり、
世界中の人と繋がることが可能となり、
どんどん便利になって、時代は著しい進化を遂げています。
しかし、便利になった反面、
情報を受け取る側の「視覚」はどうでしょうか?
人間の眼は、人類が誕生してから
何万年もの年月を重ね進化してきました。
狩が中心(遠くを見る)の社会から、デジタル情報社会へと…
手元30㎝の小さな画面を見続けるようになったのは、
つい最近の話しです。
つまり、人間の眼は、著しい時代の進化に追いついていません。
まだまだ、人間の眼は、遠くを見るための構造になっていて、
近くを見続ける行為はストレスになります。
溜まったストレスは、ガス抜きしないと、
人間の体は耐えられないようになっています。
そのガス抜きの矛先が、視力低下(近視)となって、
身体に表面化するわけです。
近視は、「近くを見るのが得意」な眼です。
言い換えると、近くが楽になるために、
近視になったと言えることができます。
つまり、近くを見るストレスから逃れるために、
眼は近視へと進化したということです。
近視は、悪者にされていますが、
ポジティブに考えると、
ストレスという事態に、
うまく適応していると言えるのではないでしょうか。
しかし、いくらストレスに適応できているといっても、
ポジティブに考えられないのが正直なところですね。
何とか子供の視力低下を防止できないか…
と望むのが、親心だと思います。
今更、ゲームや動画といった楽しみを、
子供から奪うこともできません。
勉強も、これからの時代には大事になってきます。
しかし、このままでは、子供の視力低下は進む一方です。
視力低下(近視)の原理
視力低下(近視)の原理には、
「ヘルムホルツ説」と「ベイツス説」があります。
この2つ説は、学者によって賛否が分かれています。
ヘルムホルツ理論
眼は光を頼りに、外界からの情報を受け取っています。
光が、眼の角膜と水晶体を通って、
網膜上に届くことで、鮮明な像が得られ、
遠くの景色がハッキリ見えることができます。
近くを見る時には、光は網膜の後方に移動します。
そうなると、近くの像がボヤけるので、
水晶体の厚みを変えてピントを近くに合うように
調節しなければなりません。
この水晶体の厚みを変える役割をしているのが、
「毛様体筋」です。
毛様体筋は、水晶体の周りにくっついている、
眼の筋肉です。
毛様体筋が、弛緩と収縮することで、
水晶体の厚みを変え、目的距離にピントを合わせています。
遠くを見る時には、毛様体筋を弛緩させ、
水晶体を薄くしています。
近くを見る時には、毛様体筋を収縮させ、
水晶体を厚くしています。
この毛様体筋が遠近調節している説を、
「ヘルムホルツ理論」といいます。
ヘルムホルツ説では、近くを見続けると、
毛様体筋が収縮したまま、水晶体の厚みが元に戻らなくなり、
それが引き金となって、近視になるという考えです。
ベイツス理論
眼球の周りには、
上下、左右、斜め、6本の筋肉がくっついています。
・外直筋
・内直筋
・上直筋
・下直筋
・上斜筋
・下斜筋
これらを合わせて総称「外眼筋」といいます。
眼は2つなので、合わせて12本になります。
遠くを見る時は、外眼筋を使って、
眼球を後方に引きつけ、眼軸を短くし、
遠くにピント合わせをしている。
近くを見る時は、外眼筋を使って、
眼球を前方に引きつけ、眼軸を長くし、
近くにピント合わせをしている。
この外眼筋が、遠近調節している説を
「ベイツス理論」といいます。
ベイツス理論では、近くを見続けると、
長くなった眼軸が元に戻らなくなり、
それが引き金となって、近視になるという考えです。
しかし、どちらの説が正しいと言うわけではなく、
どちらとも、視力低下(近視)に関係していると考えることで、
本質が見えてきます。
乱視の原因
乱視は、「外眼筋の使い方」の偏りが原因と考えられます。
外眼筋は手足と同様に、
自分の意思で動かすことができる随意筋です。
筋肉ですから、使うほど発達し、
使わなければ弱ってきます。
上下の筋肉を使ってばかりいると、
眼球は縦方向に伸び倒乱視になり、
反対に、左右の筋肉を使ってばかりいると、
眼球は横方向に伸び直乱視になります。
斜めなら、斜乱視ですね。
乱視は、縦方向と横方向のカーブの違い、
眼球(角膜)の変形によるものです。
つまり、眼(外眼筋)の使い方のクセで、
乱視や近視をつくる原因になると言うことです。
例えば、歳をとると、内直筋の筋肉が弱ってきます。
そのため、上下の筋肉を使って、
両眼を揃えピント合わせをしなくてはいけません。
そうすると、眼球は縦に方向に伸び、
倒乱視になります。
お年寄りに倒乱視が多いのは、これが理由です。
また、右方向ばかり偏った見方をしていると、
左眼がひっぱられ、左眼は、直乱視になってしまいます。
視力低下を予防するプロテクションメガネ
「ヘルムホルツ説」と「ベイツス説」では、
ヘルムホルツ理論が正しいと、現在の医学では考えられています。
しかし、この考えの偏りが、視力低下(近視)を
増やすことになっているのではないでしょうか。
「視力低下(近視)は進むものであって、近視はメガネで矯正しましょう!」
これが、この業界の常識です。
学校の就学検診で、B判定。
「眼科に相談すると、調節弛緩剤(サイプレジンやミドリンP)を点眼し、
様子を見て下さいと言われました。」
これは、遠回しに、近視になるまで待ちましょうと、
言われているようなものです。
このように、何の予防対策も教えてもらえず、
途方にくれる「近視予備軍の子供」はたくさんいらっしゃいます。
また、ちまたにあふれている視力回復法を試しても、
何の解決にもなりません。
「毛様体筋」と「外眼筋」の問題を、
セットで考えていかないと、
視力低下に陥るスパイラルから抜け出すことができません。
視覚ラボでは、
ヘルムホルツ説とベイツス説の双方を考慮した、
視覚情報センター考案の「プロテクションメガネ」で、
子供の視力低下を予防します。
子供の視力低下の悩み、気軽にご相談ください。
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